「ヒロシです…」のネタでお笑いブームを率いてきた芸人・ヒロシさんをご存知ですか?ネタと共に流れていた音楽を聞くと、ヒロシさんの悲しいエピソード披露を思い出すという世代の方も多いかもしれませんね。2000年代のお笑いブームの中、第一線で活躍してきたピン芸人のヒロシさんは、今現在なんとYoutubeをメインに活動しています。趣味や日常をアップするだけの動画ではなく、もはやプロ級の「キャンプ芸人」として、キャンプ活動を発信しているのです。コロナ禍でソーシャルディスタンスが必須となった昨今、ソロキャンプが流行したこともあり、チャンネル登録者数は100万人を超える超人気チャンネルなんですよ。今日は、そんなヒロシさんのブレイクしたネタを振り返るとともに、現在の活動についてもご紹介していきたいと思います!
懐かしい…!芸人ヒロシについておさらい
ヒロシの基本プロフィール
- 本名:齊藤 健一(さいとう けんいち)
- 生年月日:1972年1月23日
- 出身地:熊本県
- 身長:172cm
- 趣味:キャンプ、キャンプグッズ集め、旅行、釣り、家庭菜園、熱帯魚飼育、ベースギター演奏
ヒロシさんといえば、ネタでも熊本弁炸裂だったことから、熊本出身だということはよく知られていますよね。くまモンをネタにすることもあり、知名度アップに貢献したうちの1人ともいわれています。
哀愁漂う独特の空気感が人気に
「自虐の貴公子」とキャッチコピーのついたヒロシさんの風貌は、派手な金髪にスーツという、まるでホストのようにインパクトのある見た目でした。顔立ちもとてもはっきりして整っており、イケメンといわれていましたよね。それなのに、俯いた立ち姿勢でポケットに手を入れ哀しい空気感をまとう、そのギャップにまず興味をそそられましたね。ホスト風イケメンな風貌から、突然の熊元弁と自虐ネタ。その強烈な芸風は、間違いなく前例のない唯一無二の芸人だったことでしょう。
知ってる?大ブレイクしたヒロシのネタ「ヒロシです」
さて、それでは一世を風靡したヒロシさんのネタ「ヒロシです」を見ていきましょう!
ボソボソと呟くように、そして嘆くように出てくる自虐の言葉。周囲から巻き起こる笑い声とのギャップがまた、そのシュールさを引き立てていますよね。明るく自虐をする芸人、コンビで自虐ネタを披露し片方がツッコむ芸人、いろんな自虐スタイルが人気だった当時、ヒロシさんが憧れていたのはつぶやきシローさんやふかわりょうさん、いつもここからの2人など、自分の不運を嘆くスタイルの自虐ネタだったそう。それまでコンビで活動していたヒロシさんは、解散するとすぐに、自分のやりたい自虐ネタのスキルを磨くことに専念。ネタのアドバイスは、いつもここからの山田さんにお願いしていたそうですよ。
実は「自虐」のつもりではなかった!?
鉄板の自虐ネタとして人気を博したヒロシさんのネタですが、なんとご本人は自虐のつもりがまったくなかったのだというから驚きです。自虐ではなく、「あるある」だと思って披露していたのだそうですよ。
気になる!ヒロシの現在は?
ヒロシさんは現在、ソロキャンパーとして書籍を出したりYoutubeで活動しながら、第2のヒロシブームを巻き起こしているといわれているんです。人間関係は常に流れていくものだという考えのもと、友人関係や恋愛には固執せず「今日ハッピーであればそれでいい、明日はどうなるか分からない」という生き様を語るヒロシさんは、キャンプを通してひとり旅をしながら、全国各地でたくさんの人と出会い、交流を続けているのだそう。
テレビから離れた意外な理由
ヒロシさんは、いつの間にかテレビで見かけなくなった芸人の1人でした。ネタが切れて、あまり起用されなくなったのかと思いきや、実は自らテレビの世界を離れる決意をしたのだそうです。理由は、自分が大切に扱ってきたヒロシネタがおもちゃのようにされ始めたこと。自分で「面白い」と思って作ってきたヒロシネタを、「〇〇に絡めたヒロシネタにしてほしい」「△△を入れてヒロシネタを作ってほしい」など、無茶ぶりを言われるようになると、テレビの世界に疑問を抱くようになったのだとか。一生懸命作ってきたネタを、まるで謎かけのように使われるその扱いを不快に感じたヒロシさん。テレビ業界の需要に答え続ければ真のヒロシは消えてしまうし、真のヒロシを貫こうとすればニーズがなくなる。どちらを選んでも、自分はつまらない人間になってしまうと考えます。そうして、テレビから離れ自分が本当に好きな「キャンプ」という生きる道を発信することを選んだのだそう。
まとめ
「ヒロシです」という、哀愁漂う自虐ネタが一世を風靡した、芸人・ヒロシさん。性格はネガティブ、でも行動はポジティブだと語るヒロシさんの生き様は、どの世代にも勇気と生きる力を与えてくれる、ヒーローのような存在になっていました。第2のヒロシブームといわれる現代に、充実したキャンプ生活の日常を発信するヒロシさんのチャンネルも、要チェックですよ。