メジャーリーグで「二刀流」として圧倒的な活躍を見せる大谷翔平選手。2024年にはドジャースと史上最高額の契約を結び世界中が注目しました。大谷翔平選手は、プロスポーツ史上最高額の契約に加え、豊富なスポンサー契約やユニークな年俸の支払い形態など、多方面から大きな収入を得ていることで話題を集めています。
大谷翔平の年収は日本円でいくら?
2024年、大谷翔平選手の年収を日本円で換算すると、約85億円とされています。この金額は、世界のスポーツ選手の中でもトップクラスの水準です。米経済誌フォーブスが発表したスポーツ選手長者番付では、大谷選手は世界13位にランクインしており、野球選手としては世界1位の年収を記録しました。
大谷翔平選手の驚くべき収入の内訳は、年俸だけにとどまらず、スポンサー契約やCM出演料など、さまざまな形で広がっています。元通訳の水原一平とは、色々ありましたが、大谷翔平選手と同様に、水原一平の年収が気になるファンは多いでしょう。
ドジャースとの史上最高額契約の詳細
大谷選手が2023年オフに結んだ契約は、プロスポーツ史上最高額と話題になりました。
10年総額7億ドルの大型契約
ロサンゼルス・ドジャースとの契約は、10年間で総額7億ドル(約1015億円)という破格の条件です。この契約により、大谷選手はプロスポーツ史上最高額の契約を手にした選手となりました。
しかし、この契約には大きな特徴があります。それは、契約金の97%が現役引退後の「後払い」となっていることです。
2024年の実際の年俸は200万ドル
驚くことに、大谷選手の2024年シーズンの年俸は200万ドル(約2億9000万円)に設定されています。7億ドルの大型契約を考えると、この金額は非常に控えめな設定と言えるでしょう。
残る6億8000万ドルは、2034年から2043年にかけて毎年分割で支払われる予定となっています。
後払い契約の仕組みとメリット
なぜ大谷選手は年俸の後払いを選択したのでしょうか。
チームの戦力補強を支援する狙い
後払い契約の最大のメリットは、ドジャースがMLBの「ぜいたく税」を回避できることです。年俸総額が一定額を超えると課税される仕組みを回避することで、チームは他の選手の獲得により多くの予算を充てることができます。
大谷選手自身も、チーム全体の競争力向上を重視していることが、この契約からうかがえます。
長期的な資産形成の観点
後払い契約は、大谷選手にとっても長期的な資産形成の面でメリットがあります。現役引退後も安定した収入が保証されるため、将来への備えとしても機能しています。
スポンサー収入が年収の大部分を占める
大谷選手の年収の中で、最も大きな割合を占めているのがスポンサー収入です。
11社以上との契約で約30億円の収入
2024年時点で、大谷選手は11社以上の企業とスポンサー契約を結んでいます。その収入は年間約30億円と推定されています。契約企業には、JAL、セイコー、ファナティクス、ロッテ、ミズノ、モンスターエナジー、オークリー、マイクロソフト、ニューバランス、ユニクロ、マクドナルドなどが名を連ねていました。
これらの企業は、大谷選手の国際的な知名度と清廉なイメージに魅力を感じて契約を結んでいます。
1社あたり3~4億円の契約価値
各企業との契約金額は公表されていませんが、業界関係者によると1社あたり年間3~4億円程度とされています。大谷選手のマーケティング価値の高さを物語る数字と言えるでしょう。
その他の多様な収入源
年俸とスポンサー契約以外にも、大谷選手には様々な収入源があります。
CM出演料とライセンス収入
日本国内外でのCM出演料は、1本あたり数千万円から数億円規模とされています。また、大谷選手の名前やイメージを使用したグッズ販売からのライセンス収入も相当な金額になっています。
特に、大谷選手のユニフォームはMLBでも売上上位を記録しており、その人気ぶりがうかがえるでしょう。
パフォーマンス連動ボーナス
成績や出場試合数に応じて支払われるボーナスも、年収に大きく貢献しています。WBC優勝やシーズン中の活躍に対する特別ボーナスなども含まれます。
世界のスポーツ選手との年収比較
大谷選手の年収を他のスポーツ選手と比較してみましょう。
フォーブス長者番付での位置づけ
2024年のフォーブス・スポーツ選手長者番付で、大谷選手は13位にランクインしました。この順位は、大谷翔平の年収を日本円で換算した約85億円という金額の価値を如実に表しています。上位にはサッカーのメッシやロナウド、バスケットボールのレブロン・ジェームズなどが名を連ねています。
ただし、野球選手の中では大谷選手が圧倒的な1位となっており、2位のマックス・シャーザー選手を大きく引き離しています。
アジア系選手としての突出した存在
アジア系のスポーツ選手として、大谷選手の年収は群を抜いています。これは、彼の競技能力だけでなく、文化的な架け橋としての役割も評価されているからでしょう。
税金と手取り額の現実
高額な年収を得る大谷選手ですが、税金の負担も相当なものです。
アメリカの税制による影響
アメリカでは、高額所得者に対して連邦税、州税、メディケア税などが課されます。大谷選手の場合、カリフォルニア州在住のため、合計で約53.75%の税率が適用されると推定されています。
年俸200万ドルに対しては、約107万5000ドル(約1億5600万円)が税金として差し引かれ、手取りは92万5000ドル(約1億3400万円)程度に。
2034年以降の手取り見込み
後払い分についても同様の税率が適用されるため、2034年以降の年間6800万ドルに対しては、手取りで約3145万ドル(約45億6000万円)になると試算されています。
大谷選手の年収が示す意味
大谷翔平選手の年収は、単なる金額以上の意味を持っています。
スポーツの価値向上への貢献
これほどの高額年収を得ることで、大谷選手はスポーツ界全体の価値向上に貢献しています。特に野球界では、彼の存在により競技の注目度が世界的に高まっています。
日本人選手の地位向上
大谷選手の成功は、海外で活躍する日本人選手全体の地位向上にもつながっています。彼に続く選手たちにとって、道筋を示す重要な存在となっているのです。
まとめ
大谷翔平の年収を日本円で表すと、2024年の推定約85億円は年俸、スポンサー収入、その他の収入を合わせた総額です。ドジャースとの史上最高額10年7億ドル契約の大部分が後払いとなっているため、現在の年俸は200万ドルに抑えられていますが、スポンサー収入やその他の収入により、世界トップクラスの年収を実現しています。
この収入は、大谷選手の野球選手としての実力だけでなく、国際的なスターとしての価値を反映したものでしょう。後払い契約により、チームの戦力補強を支援しながら、自身も長期的な資産形成を図るという戦略的な判断も注目に値します。
今後も大谷選手の活躍と年収の推移に、たくさんのファンが注目し続けることでしょう。